編んでるおばさんの中国訪問初「編んでるシアター」


フフホト市郊外の平原でアカマツなど200本を植える

いっしょに穴掘り、水掛けをしたご家族と

思徳幼稚園の朝の体操


「はじまるよ」のうたでまずスタート
「訪問編んでるシアター」で伺っているさいたま市のNPO法人「子ども文化ステーション」が、中国の内モンゴルでの植林を、現地自治区フフホトの思徳幼稚園と協力し、園児らやその家族と青少年とともに、日本の学生や幼児教育を学ぶ専門学校生が一緒になって「日中子ども交流の森」づくりのための企画をもう三年越しで実行しているのを知りました。
中国の子どもたちに植林の大切さに加えて、絵本のすばらしさを、心の中に一滴のしずくでもいい、ぽとっとおとしてきたいと、理事さんにお話ししたところ、喜んで企画に加えていただきました。
しかもたくさんの園児を集めてわっとやるのでなく顔がひとりひとり、見える範囲で、何回もーという申し入れも受けていただき、平成21年3月27日から31日までの5日間の行程で行ってきました。
絵本のよみきかせという日本では一つの文化かもしれませんが、中国では大きな書店でも絵本を探すのは大変。山に積まれた本の下の方にようやく見つけるほどだったと理事さん。
図書館等はなく、驚いたのは、朝、昼、夕、三食とも幼稚園で食事をするのだそうです。
その子どもたちを前に、これはもしかしてたいへんなことをしようとしているのかも、と、出発前に痛めた膝がガクガク。
ところがです、「こんにちわー」「ニーハオー」と呼びかけたらもう、吸い込まれそうなほどの目を向けてくれるこどもたち。
「はじめるよ」のうたを、手遊びを交えて始めると、もう、おともだち。
一列目、二列目、全員の園児、ひとりひとりとうたいながら目を合わせていくと、みんなしっかり応えてくれてギアがかみあっていくのが感じ取れます。
ここの園長さんの王さんは、日本の幼稚園のあり方を学ぶため一年半、日本に滞在、それまではほとんど公立しかなかった幼稚園を私立で立ち上げた方。
なので、1.2.3.4.5まではみんなわかるのです、だから「はじまるよ」はぴったりだったのです。
さて、もりあがったはじけるこどもたちの笑顔と歓声、ところが・・・もりあがりっぱなしなのです。「しずかに」の日本語は通じません。人差し指を口にあててシーッも、お口にチャックもダメ。
そこで最初の絵本は・・・決まりました。
「おやっ、はっぱのうえにちっちゃなたまご・・・」これを小さな小さな声で読み始めます。「はらぺこあおむし」の出番です。
すると、おばさんがなにやら話しているようだぞと、ひとり、またひとりと園児たちがしだいに耳をかたむけてきます。全員がこちらに注目するまで、そんなに時間はかかりませんでした。そこで、編んだ葉っぱが登場。あらためてお話が始まります。
この絵本も、1つ、2つ、3つですすみます、りんごも、いちごもわたしが日本語でいうと、うれしそうに中国語で返してくれます。実は通訳用にとわざわざ中国語版の「はらぺこあおむし」を用意して、控えてくださっていたのですが、まるで必要がなかったのです。
「てぶくろ」もそうでした。
おじいさんが落としていったてぶくろに、かえるやうさぎ、きつねもおおかみも、みーんなみーんな、さいごのくまがはいると、ホウッと笑顔と安堵のためいき。
「おとなしいめんどり」は「やだよ」「やだね」「やだな」のねこ、いぬ、ねずみが、みんなのお気に入り。
「そらまめくんのベット」はなんといっても、たまごからひよこがかえるとこ、こどもたちの真剣な目と可愛い歓声に、ああ、通じているなあ、とこちらが感激。
終わると登場した絵本のキャラクターを持って記念撮影、そこでなーんと、しっかりゴムで縫い付けといた大きなあおむし君が、ビヨーーンとのびきってしまうほど、みんなが抱きしめての撮影。いつも3回読むとこちらに感動がなくなってしまうのに、「時間がありません」と知らされた時にはもう七教室回っていました。それは、こちらが一方的に読んでいたなら決してできないことで、嬉しくて楽しんで心弾ませての「編んでるシアター」ができたからからでした。
さすがに、夜の先生方との交換会にはもう一度読む気力は残ってなくて失礼してしまいましたが、昼間園児と一緒に、たくさんの先生方にも観ていただいて、言葉が通じれば、感想など是非是非、伺いたかったのですが、想像以上に言葉は通じません。
それなのに、絵本にはそれを超えるものがある!
それを「編んでるシアター」で表現しようと,コツコツと編み続けるわたしの想い、もしかして、すごいことなのかもしれない。
今回の企画に取り入れてくださった「子ども文化ステーション」「思徳幼稚園」の皆様に、同行した素晴しいメンバー(この方々がまあ素敵な人生を送っていらっしゃる達人ばかり)に、そして送り出してくれた家族に感謝しながら、次への展開の礎にしていきたいと思っています。

  • 日本の絵本に興味しんしん

  • 絵本の一ページ、一ページにもしっかり注目

  • みんな身を乗り出して、そらまめくんの動きを見ています

  • 「おとなしいめんどり」はおもしろかった?

  • おやおや人気者はらぺこあおむしはビューン

  • 編んでるキャラクターで遊べるのがまた楽しい

絵本の素晴しさがみんなの心に育ちますように


おかたづけもみーんなでお手伝い